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【上張り不可で予算50万円オーバー】床暖房フローリングのリフォームを諦めた話

タイトルそのまんま。簡単なリフォームにこんなにかかるとは思ってなかった。

完全に誤算、頭金や仲介業者への手数料を払った後の俺にそんな余裕はなかった。

実際の見積書

中古マンションを購入した

日本国内某所に中古マンションを購入した。広さは72平米で3LDK。築10年程度で、前の所有者が新築の時から10年ほど住んでいた。

特に間取りを変えるようなことはしないものの、10年の歴史を吸い込んだ壁紙、フローリング(特にリビング)はさすがに替えようということでリフォームを考えることになった。

正直、

きらびやかなリノベーションじゃないし100万もかからんだろ!

と思っていた。誤算が始まる。

リフォームする際に検討していたこと

木材の素材感を感じられるフローリングが良かった

生まれたての子が一番接する場所がフローリングなので、木の質感を感じられる床が良かった。フロアタイルも検討したが、一番質感に敏感な幼少期は本物の質感に触れさせたかった。となると候補となったのは以下の3つ。

  • 無垢材フローリング
    天然木を一枚板で使用。耐久性が高く、長期使用可能。一番高い。温かみのある自然な風合いが特徴。メンテナンスが必要だが、再研磨で長年使用可能。意外と反ったりなどするため機能性が高いわけではない。
  • 挽板フローリング
    天然木を薄く挽いて合板などの基材に貼り付けたもの。無垢材より安価で安定性が高い。天然木の風合いを楽しめるが、再研磨の回数に限りがある。合板側である程度機能性が保たれる。
  • 突板フローリング
    極薄の天然木を基材に貼り付けたもの。最も安価で軽量。天然木の風合いを楽しめるが、傷がつきやすく再研磨はできない。合板側である程度機能性が保たれる。
種類価格機能性風合い備考
無垢材フローリング天然木の一枚板で、耐久性が高い。反りやすい場合があり、メンテナンスが必要。再研磨で長期使用可能。
挽板フローリング中~高天然木の薄板を基材に貼付。無垢材より安価で安定性が高いが、再研磨の回数に制限あり。
突板フローリング天然木の極薄板を基材に貼付。軽量で最も安価だが、傷がつきやすく再研磨不可。

ただでさえマンションを買って資金がなかったこともあり、挽板フローリングにすることにした。

設置予定(だった)フローリングはこちら。

挽板で定番のあるウッドテックというところの、オーク材のもの。

丼/父
丼/父

材料名にも「床暖」って書いてあるし、大丈夫だろ!

と思っていた。大丈夫ではなかった。

余談:壁紙は白の石目調で質感を統一する

特に色付きの壁紙に魅力を感じなかったので、白にテイストを合わせることにする。イメージはこんな感じ。

サンゲツのSP9743をメインに、必要な部分に機能性壁紙を配置することにした。

個人的に狭小住宅ニッポンでは、正直色付きの壁紙は適してない。

特に濃い色の壁紙は、よほど天井が高かったり、採光ががっつりとれていたり、部屋が馬鹿デカくない限りは圧迫感を感じる。

あと飽きる。部屋のテイストを変えたいなら家具や敷物の方が資産性も高いし安い。

フローリングを張り替えるのを諦めた

簡単にいうと、予算が高くてフローリングを張り替えるのを諦めることにした。

住みながらどうしても必要性を感じたらその時に張り替える予定。

予算が50万オーバーした

72平米3LDK、全居室、廊下の壁紙の張替えとLDKの床の張り直しのみを元に複数業者に見積もりを依頼したところ、想定の予算をだいぶオーバーした。

予定ではフローリングは35万円程度で片が付くはずだったが、フローリングだけで83万円の見積もりが出てきた。その他もろもろ合計すると150万円ほど。

見積を依頼した業者で1つだけやたら高い業者があり、不信感を感じてやり取りを重ねて発覚した。一番高い業者が一番真摯に見積もりしてくれていたというオチ。悪いのは自分、業者に罪はない。

誤算①床暖房への上張り工法に適した木の素材のフローリングはない

上張り工法というやり方でフローリングを張り替えると比較的安く工事を行うことができる。

もともとこれを想定していたが、床暖房上にこの工法ができるフローリングの中で、木の素材(無垢材、挽板、突板)のフローリングはない。

ペラペラのビニールに張り替えるなら上張り工法が可能だが、それなら元の木のフローリングを使うほうがマシ。

誤算②床暖房のフローリングを張り替えるとオプションが発生し工賃が高額になる

結果、木の素材でフローリングを替えようと思うと、フローリングをひっぺがして、張り替える工法のみが対応可能。

この際に、普通のフローリング張替えではかからないオプション工事が必要となる。

工事の内訳はこんな感じ。

  • 材料費:50万円
    当初利用する予定だった材料でないものを利用する想定となりUP
  • 巾木材料費
  • 床暖房補修テープ(オプション):15,000円
  • 既設フロアの撤去費用
  • 床暖房パネル周辺の下地張替え(オプション):72,000円
  • フロアの施工費
  • 巾木の施工費
  • 床暖房の補修費用(オプション):15,000円
  • 床暖房の漏水試験(オプション):23,000円

参考Youtube

Youtubeの要約

床暖房上のフローリング張替えのリスク
業者が避けたがる作業。
床暖房の熱で床材が膨張し、隙間不足で反りや膨れが発生。

施工例と問題点
お客様宅で「トランポリン状態」が発生。
正しい施工には壁と床の間に隙間が必要。

フローリング材の選択
マンション用:遮音クッション付きで床暖房には不向き。
塩ビタイル:床暖房に対応しておらず、膨張のリスクが高い。

床暖房対応の床材
薄型耐熱材「ウスイータ」などが対応可能だが高額。

張替えの推奨
床暖房上に重ね張りするより、剥がして張替える方がコスト面で有利。

床暖房マットへの注意
床を剥がす際、床暖房マットを傷つけない配慮が必要。

さっさと見積しろ

床暖付きの中古マンションを買うあなた、リフォーム予算は多めに見積もってください。正直この辺りは見積もりを依頼するまでわからなかった。リフォーム系のYoutuberはかなり見漁ったが、事前に予測するのは難しい。

床暖張替えに限らずこのようなイレギュラーは他にも起こりうるので、中古マンションのリフォームを考えているならさっさと業者に連絡して見積もりをもらうのが良い。マンション引渡し前でも図面さえあれば見積依頼できるのでお勧め。

  • この記事を書いた人

兵庫県出身。関西の大学卒業から東京で働き始めて早5年~10年。 2024年6月に第一子誕生。ずぼら、大雑把、屁理屈を煮詰めたような性格。

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